(株)アイリス 第一生産部が提供する2色成形

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2色成形とインサート成形

製品を製造する上で、異なる素材や色を組み合わせる成形技術は、デザイン性や機能性を向上させる上で重要な役割を果たします。
その中でも、2色成形とインサート成形は代表的な技術ですが、それぞれ特徴が異なります。
2色成形とインサート成形の違いを比較し、それぞれのメリットを理解することで、最適な成形方法を選びましょう。

二色成形とは

2色成形は、2種類の異なる樹脂をそれぞれ射出し、金型内で一体化する射出成形技術です。 2本のシリンダーと、金型を回転させる機構を備えた専用の成形機を使用します。

  • ■ 2色成形のメリット

    デザイン性
    異なる色や素材を組み合わせることで、製品のデザイン性を高めることができます。
    機能性
    異なる素材を組み合わせることで、製品に多様な機能を持たせることができます(例:防滴防塵、グリップ力向上)。
    生産効率
    1つの工程で成形が完了するため、生産効率が高いです。部品点数の削減や組立工程の簡素化によって、全体的な製造コストを抑えることが出来ます。
    品質安定性
    人の手による組付けなどの工程がなくなるため、品質も安定します。

  • 二色成形の制作実例

  • ■ 2色成形のデメリット

    設備 専用の成形機と金型が必要です。
    材料 材料同士の相性が適正でないと、融着不足により剥離などの不具合が発生するリスクがあるため、製品の要求スペックに合わせた材料選定が必要になります。
    技術2種の材料の境界におけるバリやショートモールドなどの不良を軽減する為、精密な金型設計が必要です。

  • 二色成型機の例

インサート成形とは?

インサート成形は、金属や樹脂などのインサート部品を金型内にセットし、その上から樹脂を射出成形する技術です。インサート部品と樹脂が一体化されることで、強度や機能性を向上させることができます。

  • ■インサート成形のメリット

    強度金属素材のインサート部品を使用することで、製品の強度を向上させることができます。
    機能性金属や樹脂など、様々な素材を組み合わせることができます。
    コスト2色成形に比べて、初期費用を抑えることができます。

    ■インサート成形のデメリット

    工程インサート部品のセットが必要なため、工程数が増えます。
    接着樹脂とインサート部品の接着強度に注意が必要です。
    精度インサート部品を固定する際の位置精度が製品の品質に影響します。

  • インサート部品の例

項目 二色成形 インサート成形
素材 2種類の樹脂 樹脂+金属、樹脂+樹脂など
工程 1工程 2工程以上
生産
効率
初期
コスト
  • 2色成形が適しているケース

    ・デザイン性や機能性を重視する場合
    ・大量生産を予定している場合
    ・納期や工程を短縮したい場合

  • インサート成形が適しているケース

    ・製品の強度を向上させたい場合
    ・多様な素材を組み合わせたい場合
    ・初期費用を抑えたい場合

まとめ

2色成形とインサート成形は、どちらも優れた成形技術ですが、それぞれメリットとデメリットがあります。製品の要件、デザイン、機能性、コストなどを考慮し、最適な成形方法を選択することが重要です。